元帰国子女が子育てしてみた

親がかつて帰国子女だと子どもは英語が話せるようになるのか?色々試してみるのを記録します。現在アメリカ在住。夫はビール、NFL、NBA好き。

アメリカ医療でびっくり:出生前検査で6,500ドル請求される

いろんな言語で話しかけられるおさかなです、こんにちは。

よく東南アジアにいそうと言われます。

 

私、我が家の医療費担当をしています。というか夫が病院に行く必要がない健康な人で

逆に私は妊娠に始まり今は子の病院に一緒に行っているので病院に行く機会が

多いだけなんですけど。

病院に行く機会が多いってことはそれだけアメリカの医療事情に驚かされる場面に

出くわすことが多いことを意味しておりまして、その中でも私が一番ショックだった

エピソードを紹介したいと思います。

というか、涙を流しながら解決策を探すためにインターネット検索しまくった

経験があるので、同じような経験をされた方の手助けに少しでもなればと思います。

 

エピソード紹介の前に私が一番言いたいのは、

法外な医療費を請求が請求されたらまずは交渉してみよう、ということです。

 

どういう経験をしてそう思ったのかと言いますと…

そう…あれは産婦人科に通いだしてから数回目のこと…

 

 先生が「出生前検査受けますか?」と聞いてきました。

アメリカもしくは日本のどちらかで妊娠・出産を経験したことのある

友人たちからこの検査のことは聞いていて、

血液検査だけでわかるとのことだったので、受けてみようと思っていました。

なので先生にも「受けます」と言ってその日検診後に書類にサイン、

血液採取をして次の検診日に結果を教えてもらう手はずでした。

 

血液検査を受けた数日後、『そういえばあの検査いくらかかったんだろう…』

とふと思い立って自分が加入している保険会社のサイトに行って請求一覧をみると…

同じ検査会社から患者負担:3,000ドル と 患者負担:3,500ドル

と書かれている2行が目に止まりました。

二度見ならず十度見くらいはしました。合計6,500ドル、

日本円にして65万円強であるとわかった時血の気が引きました。

その時の私の顔、多分青かったですね。そして手は震えてました。

出生前検査だけで65万。

なぜこんなことが…

頭の中で色々と考えながらなんとか保険会社に電話することを思いつき

電話してみると、なぜかメディケア(65歳以上の健康保険)部門に繋がってしまい

ちんぷんかんぷんなやりとりを5分くらい続け電話を切る。

(ちなみに当時はメディケアがなんなのかわからず話のわからない人に

かかってしまったとだけ思ってました。)

ますます焦る。

もう一度かけてみると今度は別の人にかかり、確認してもらったところ、

現在検査会社とやりとり中だが、

検査は私が入っている保険でカバーされていない会社のもののため、

全額私が負担するという風に表示されているとのこと。

え…病院が保険でカバーされているのに病院で実施した検査が

保険でカバーされていないってどういうこと…

その後検査会社にもかけてみましたが、

現在保険会社とやりとり中で確定金額は未定です、という回答でした。

全く不安は解消されず私は途方にくれ、

65万円あればできたことを色々考えて絶望したり、

検査を受けるとき金額を確認すればこんなことにならなかった…

などとどうしようもないことをあれやこれや考え、

夫帰宅後説明しながら涙しました。

 

翌日、悲しい気持ちを引きずりながらもなんとかならないものかと

しばらく考えているうちに、ふと、同じ検査を受けた人で同じ思いをした人が

いないだろうかと思い立ちました。

インターネットで検査の名前と高額請求というキーワードを打って検索してみると、

いるわいるわ、たくさんの絶望に追い込まれた仲間たちが

アメリカ版知恵袋にわんさか相談しておりました。

すると、検査会社に電話すると結局数百ドルで済んだ、という人がほとんど。

そんなことがあるのかとびっくりしてしまいました。

どうやら6,500ドルという請求額は保険会社が支払いを了承した場合の金額で、

個人が支払う場合は別の金額が用意されているようだったのです。

 

その後検査会社から郵便で請求書が来たので、

電話してみると、検査は2つ受けていてひとつは3,000ドル、

もうひとつは3,500ドルですが、

ひとつ200ドルの計400ドルの支払いで良いとのこと。

一瞬やったーと思いましたが、引っかかったのが、

私は検査はひとつしか受けていないという認識だったので、

ふたつ分とは何か聞いてみると、なんだか複雑でよくわからない。

よくわからなかったので、私は血液検査は一回しか受けていないのし

ひとつの検査をしたという認識なのでひとつ分の検査費用しか払いたくない、

と内心ドキドキしながらいうと、あっさり200ドルで良いと

言われてしまいました。

 

というわけで、まさかの医療費が値下げ交渉可能で私はびっくりしました。

保険会社が払う、払わないによって患者に請求する金額が違うって

なんだか不思議ですよね。別の時にも、保険会社が払わないのなら初回の

訪問は無料で良いです、と言われたことがあります。

保険会社が払うならガンガン請求します、

ってそりゃ保険代もどんどん高くなっちゃいますよね。

 

この件でだいぶアメリカの医療とか保険について調べましたけど

それでもまだまだわからないことだらけでしたが、

その一方で日本の健康保険のありがたみがよくわかりました。